フリーソフトInkscapeで無料でpdfを編集する手順

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この記事では、アイコン、ロゴ、イラストなどを描けるドロー系のフリーソフトInkscapeを使って、役所や税務署などに提出する書類に必要事項を記入する手順を紹介します。

個人事業主や一人で会社経営されているかたの場合、役所や税務署などに提出する書類が多々あります。

手書きで間違えると訂正線や訂正印が必要となり、ちょっと見た目が良くないですよね。

また、訂正できないレベルの間違いだと書き直すことになり、役所に用紙をもらいに行ったり、役所のホームページから用紙をダウンロードして印刷したりなど面倒です。

Inkscapeを使えば、役所の書類にきれいに文字を入力でき、画面上で誤字チェックしてその場で編集することで、訂正線や訂正印が不要になり、書き直しも不要になります。

役所の書類をpdfに変換、または、役所から書類のpdfをダウンロードして、pdfをInkscapeに読み込み文字入力や編集することができます。

では、一般的なpdf編集手法の紹介とInkscapeのpdf編集手順について説明しますね。

一般的なpdf編集手法

ソフトウェアでのpdf編集

pdf編集ができるソフトウェアは多数あるようですがが、私が知っている限りだと以下の3つがあります。

  1. Adobe の Acrobat Pro DC 20,477円(税込)/年間
  2. wondersharePDFelement Pro 8,280円(税込)/年間 9,980円(税込)/永久
  3. Microsoft Offie Personal 2019 32,184円(税込)/永久

 

値段は高いですが、個人的に一番安心だと思うのはAcrobat Pro DCです。

私は、2016年にpdfファイルに電子署名するために、Acrobat Standard DC サブククリプション(月々払い)を契約し、毎月2,678円(税込)を支払っていました。

今後、有料ソフトを購入するとしたら、PDFelement  Proを選びます。

PDFelement Proの使い方については、下の記事にくわしく書いています。

ライセンスを購入せず、機能制限付きで無料トライアルできるので、InkscapeでのPDF編集に疲れたら、PDFelement Proの体験をおすすめします。PDF編集が爆速化します。

私が使っているMicrosoft Word 2013でpdfを読み込んでみたのですが、表が崩れたり、ページの切れ目が変わったりして実用的ではありませんでした。

最新版のMicrosoft Wordでは解消されているかもしれませんが。

オンラインでのpdf編集

私が試した4つを「良い」と思った順番に並べると以下のとおりです。

  1. lightPDF
  2. Smallpdf
  3. Hipdf
  4. PDFCandy

lightPDFは使用回数の制限が無く、文字サイズを数値で指定できるので、オンラインでpdf編集するのであれば、これがおすすめです。

Smallpdfは有料版であれば使用回数の制限がありませんが、無料版は使用回数の制限があり、また、文字サイズを数値で指定できません。

Hipdfはフォントタイプやフォントサイズを選択できません。

PDFCandyは編集後のpdfをダウンロードしてPDF viewerで表示したら、ひらがなが□に化けていたので、てPDF viewerとの相性問題があるようです。

 

オンラインpdf編集のデメリット
追加した文字のフォントタイプやフォントサイズの情報や追加した図形の情報を維持した状態でファイルに保存することができず、pdfで保存することになります。
よって、ブラウザを閉じたあと、文字の誤記や図形の間違いに気付いたら、もう一度文字や図形の追加作業をやり直す必要があります。
つまり、自分で追加した文字や図形を編集することができません。

Inkscapeでpdf編集するデメリットとメリット

Inkscapeでpdf編集するデメリット

私が感じたInkscapeでpdf編集するデメリットは以下の3つです。

  1. パソコンにInkscapeをインストールしなければならない
  2. Inkscapeの使い方を覚えなければならない
  3. pdfをInkcape用ファイルに変換しなければならない場合がある

 

無料ソフトをインストールすることに対し抵抗があるかたもいらっしゃるかもしれませんが、インストール自体は簡単で下の記事に解りやすく説明しています。

 

Inkscapeでの文字挿入、文字のフォントタイプ変更、フォントサイズ変更は、Microsoft Wordを使ったことがあるかたでしたら直感で操作できます。

Inkscapeは複数ページのpdfの読み込みにも対応していますが、私のパソコンでは複数ページのpdf読み込み開始後30分経っても「応答なし」のままで、pdf読み込み後の画面が表示されることはありませんでした。

このため、オンラインでpdfをInkscape用のsvgファイルに変換する必要があり、1~2分余計な時間が掛かってしまう場合があります。

Inkscapeでpdf編集するメリット

私が感じたInkscapeでpdf編集するメリットは以下の2つです。

  1. フリーソフトなので無料で使える
  2. オンラインpdf編集のデメリット解消

 

やはり、無料は魅力的ですね。

そもそも、Inkscapeはpdf編集ソフトではなくドロー系画像編集ソフトなので、Acrobat Standard DCとは得意分野が異なります。

それにも関わらず、Inkscapeを使って無料でpdfに文字や図形を追加できることはとてもお得ですね。

また、Inkscapeは追加した文字や図形の情報を維持したままInkscape用のsvgファイルに保存できるので、万が一、追加した文字や図形にミスが発覚した場合でもInkscapeで編集することができ、オンラインpdf編集のデメリットを解消できます。

次に、一例として千葉県で個人事業を開始するかたがInkscapeを使って「個人の事業の開始等の報告書」を作成すると仮定した場合のpdf編集手順を説明しますね。

Inkscapeでのpdf編集手順説明

pdfをsvgに変換

Inkscapeは直接pdfを読み込む機能が付いていますが、読み込みできない場合もあるので、この記事ではオンラインでpdfをsvgに変換してsvgをInkscapeに読み込む手順で説明します。

まず、ブラウザでPDF24 Toolsのサイトを開きます。

pdfを枠内のドロップする。

 

①フォーマット欄でSVGを選択

②変換をクリック

変換が終了したらダウンロードをクリックすると、パソコンのダウンロードフォルダーに圧縮ファイル(zipファイル)がダウンロードされます。

 

ダウンロードされた圧縮ファイルの中を見ると、この記事でのサンプルpdfが2つのページでできているので各ページ毎でsvgファイルに変換されています。

このあと、0.svgファイルをInkscapeに読み込んで文字や図形を追加する手順を説明します。

Inkscapeでの文字と図形の追加

まずは、パソコンでInkscapeを起動します。

ファイル→開くをクリック

 

o.svgファイルを選択して、開くをクリック

 

上の画面が千葉県の「個人の事業の開始等の報告書」の未記入状態です。

これから必要事項を記入するにあたり、下地となる記入用紙の画像を移動させてしまわないよう、

  • 記入用紙画像を下位層にして「原本」という層名
  • 文字や図形を追記する領域を上位層にして「入力」という層名

で登録します。

右上の+マークをクリックします。

 

①レイヤー名に「原本」と入力

②追加をクリック

 

①+マークをクリック

②レイヤー名に「入力」と入力 (しまった! 紛らわしくてすみません)

③追加をクリック

 

上の画面は一通り必要事項の入力が済んだ状態です。

Microsoft Power Pointのテキストボックスを挿入する要領でテキストを追加します。

①Aマークをクリック (これがテキストボックスボタンに相当します)

②フォントタイプを設定

③フォントサイズを設定

テキストを配置したい箇所をクリックして、テキストを入力します。

テキスト位置を変更したい場合は、画面左上の矢印ボタンをクリック後、移動させたいテキストをドラッグして移動できます。

次に円図形(○)の挿入手順を説明します。

 

これから、上の画面の「1 事業の開始」の「1」を○で囲みます。

その前に、以下の①~③で○の内側の塗りつぶしを解除する設定をします。

①円ボタンをクリック

フィルを右ボタンクリック

③フィル削除を選択

フィルとは塗りつぶしのことです。

 

次に○の枠線の色を設定します。

ストロークを右ボタンクリック

②黒を選択

ストロークとは枠線のことです。

 

Microsoft Power Pointで○を描く要領で「1」を○で囲みます。

○の大きさや位置を変える場合は、画面左上の矢印ボタンをクリック後、○を選択することで変更できます。

これで必要事項の記入完了です。

 

上の画面が必要事項の記入を完了した状態です。

この後、以下の2つの処理をします。

  1. Inkscapeのsvgファイルを上書き保存
  2. pdf出力

 

①ファイルをクリック

②保存をクリック (0.svgが上書き保存されます)

③名前を付けて保存をクリック

 

①pdfを選択

②出力pdfファイル名入力

③保存をクリック

 

①Convert text to paths を選択

②OKをクリック

これでpdfが出力されました。

Inkscapeを終了し、次に出力されたpdfをpdfビューアで見てみます。

 

pdfビューアで1枚を提出用、もう1枚を控え用として2枚印刷し、それぞれに押印し、県税務事務所に持って行くと、控え用に受付印を押して返却してくれます。

まとめ

Inkscapeはドロー系画像編集ソフトですが、これまで説明した使い方でpdfに文字を追加することができます。

もちろん、図形を追加することもできます。

個人事業主や一人で会社経営されているかたは、役所や税務署などに提出する書類にInkscapeで記入してみてはいかがでしょうか。

尚、この記事では、Inkscapeで文字や図形を追加する方法を説明しましたが、原本そのものを編集したい場合、例えば、「平成」を「令和」に変更したい場合については、下の記事をご覧ください。

 

では、また。

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