こんにちは、オイケです。
この記事では、天然樟脳という防虫剤について紹介します。
みなさんは、タンスの中、衣装ケースの中、クローゼットの中でどんな防虫剤を使っていますか?
ナフタリンは、あの強烈な匂いから想像すると防虫効果が高そうですが、人間にとっても決して心地よい香りとは言えず、どちらかと言うと、嗅ぎたくないですよね。
あのいやな臭いを解決するのが天然樟脳です。
ナフタリンなどの化学合成防虫剤が普及する前は、天然樟脳が使われていましたが、1997年には天然樟脳の生産者が1社のみになりました。
しかし、その後、スーッとする爽やかな香りの天然樟脳の良さが見直され、天然樟脳の生産者が増えつつあります。
尚、この記事中の価格は2019年10月1日現在の税込価格です。
本記事は、アフィリエイト広告を掲載しています。
では、天然樟脳の効果、使い方、臭い対策などについて解説しますね。
天然樟脳とは?
天然樟脳とは、木片にしたクスノキを蒸して、水蒸気を蒸留して結晶化させて、水分と脂分を取り除いて乾燥させたものです。
クスノキから作られ化学物質を全く含んでいないものだけが、天然樟脳と呼ばれ、松ヤニを原料としたものは合成樟脳と呼ばれています。
樟脳=臭いというイメージをお持ちのかたは、合成樟脳やナフタリンなどのことを樟脳だと思い込まれているのだと思います。
天然樟脳のにおいは、においと言うよりは、原料となるクスノキの樹木の爽やかなスーッとする香りです。
天然樟脳の効果
天然樟脳は、防虫、防菌、芳香、防臭の効果があります。
タンス、衣装ケースの中に入れると防虫効果と芳香効果があります。
金糸、銀糸、金箔を傷めないので、着物、日本人形、ひな人形の防虫剤としても安心して使うことができます。
ゴミ箱に入れると防虫や雑菌の繁殖を防ぐことができます。
また、靴箱やトイレに置いて消臭にも使うことができます。
天然樟脳は、化学物質を含んでいない天然成分のみでできているので、化学物質に対するアレルギーをお持ちのかたも、安心して使うことができるのではないかと思います。
天然樟脳の使い方
天然樟脳には、
- 予め小さな紙袋に数グラムを小分けされている商品
- 100g程度をビニールパックされている商品
があります。
小さな紙袋に小分けされている場合は、そのまま、タンスや衣装ケースに入れることで3ヶ月程度、防虫効果があります。
タンスの引き出しや衣装ケースに入れる場合は、1か所にまとめて置かず、四隅に置くと防虫効果が高まります。
小分けされていない場合は、自分で和紙または薄手の封筒で袋を作ってそれに入れる必要があります。
自作の紙袋に樟脳をいれる場合は、袋から樟脳がこぼれ出て衣類に付かないよう、袋の口を糊付けしましょう。
タンスの引き出しや衣装ケースの容量50リットルに対して、概ね20g分の天然樟脳を入れるのがおすすめです。
また、少し贅沢な使い方ですが、家の中に虫、特にムカデが出てくる場合は、よく現れる場所に樟脳を置いておくと、その匂いをムカデが嫌って出てこなくなります。
天然樟脳の臭い対策
天然樟脳の香りが好きなかたにとっては良い香りですが、外出先では、樟脳の香りを不快に感じる人もいるようです。
衣類を着る3日程前にタンスや衣装ケースから出して、風通しのよい所でハンガーに掛けておけば臭いは取れるはずですが、念のために、着る前に、扇風機やドライヤーの冷風を当てると臭いが取れます。
着る1日前の時点で、明らかに残り1日で臭いが取れそうにない場合は、スチームアイロンを衣類から2~3cm離して、衣類全体に蒸気をまんべんなく当てて、一晩、風通しのよい所でハンガーに掛けておけば臭いが取れます。
天然樟脳でここまで強い臭いが残ることは考えられないので、ナフタリンなどの化学合成防虫剤を使った可能性があります。
天然樟脳の生産者
1997年には、国内での生産者は福岡県の内野樟脳さんのみになりましたが、その後、3軒増え、2019年6月30日現在では以下の4軒が生産されています。
①内野樟脳
福岡県みやま市の内野樟脳さんは、創業150年以上で現存する日本で一番古い樟脳生産者さんです。
内野樟脳さんは、外国産のクスノキを使わず、九州産のクスノキのみにこだわって樟脳を生産されています。
天然樟脳以外に、樟脳オイルも生産されています。
②株式会社えこのは
宮崎県日向市の株式会社えこのはさんは、日向のかおりというブランドで、宮崎県産のみのクスノキを使って、天然樟脳、樟脳油、芳香蒸留水(ハーバルウォーター)、ウッドチップなどを生産されています。
株式会社えこのはさんは、2006年に内野樟脳さんから天然樟脳の製造技術の指導を受けて開業されているので、信頼できる品質の天然樟脳生産者だと思います。
③屋久島くすのきガレージ
鹿児島県屋久島町の屋久島くすのきガレージさんは、樹齢30年以上のクスノキを使って、屋久島クスノキしょうのう、クスノキオイル、クスノキウォーターを生産されています。
大正から昭和の中頃までは、屋久島でも多数の樟脳生産者さんがいましたが、現在、屋久島で天然樟脳を生産されているのは、屋久島くすのきガレージさんのみとなっています。
④株式会社中村
佐賀県神神埼市の株式会社中村さんは、KUSU HANDMADEというブランドで、福岡、佐賀、長崎、熊本産のクスノキを使って、カンフルパウダー(天然樟脳)、カンフルオイル、エコブロックなどを生産されています。
まとめ
天然樟脳は、クスノキから作られたからだに優しい防虫剤です。
化学合成防虫剤と違って、スーッと爽やかな樹木の香りがします。
天然樟脳の生産者は、全国でも九州内にわずか4軒のみなので、天然樟脳自体が貴重な品です。
化学合成防虫剤の臭いで気分が優れないかたや、化学物質過敏症のかたには、天然樟脳の使用をおすすめします。
では、また。
コメント